病院案内

診療担当表

休診のお知らせ

インフォメーション

医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

看護師の一日の様子などもご案内

http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2015年12月01日発行
眼科 医長 荷堂 優子
M-eye No.63 糖尿病黄斑浮腫
―もうひとつの糖尿病網膜症―

糖尿病網膜症とは?

 糖尿病による目の合併症には様々なものがあります。中でも糖尿病網膜症は頻度が高く、重い視力障害を引き起こす可能性があり、進行すると失明に至ります。この糖尿病網膜症の中で黄斑浮腫という状態を伴うことがあります。直接失明の原因となることは少ないですが、職業によっては働き続けられなくなったり、車の運転ができなくなったりする場合もあります。糖尿病網膜症の進行に伴い多く見られますが、早期の段階であっても6%程度の方に生じるといわれています。

網膜の仕組みとその働き

 目の働きをカメラにたとえると、フィルムに相当するのが網膜です。外からの光が角膜、水晶体、硝子体などを通過して網膜に当たり、光を感じます。
 黄斑とは網膜の中心にある、直径1.5㎜〜2㎜程度の小さな部分をいいます。網膜には視細胞という光を感じ取る細胞が並んでいて、黄斑部分の視細胞は黄斑以外の部分より感度が高くなっています。このため黄斑では良い視力が得られますが、それ以外のところでは充分な視力は得られません。つまり、黄斑が障害されると視力は著しく低下してしまいます。

糖尿病黄斑浮腫による影響

 糖尿病黄斑浮腫は、糖尿病網膜症に伴い黄斑部がむくむ(浮腫)状態です。黄斑の中心部まで浮腫が及ぶと、著しい視力障害が生じます。黄斑浮腫を生じる仕組みは非常に複雑で、目の中の様々な要因が関連して起こります。特に糖尿病網膜症で眼内に過剰に産生されるVEGF(血管内皮増殖因子)が、主な原因であるといわれています。
糖尿病黄斑浮腫では、視野の真ん中が影響を受けます。見たい部分がかすんで見える「かすみ目」、見たい部分がゆがんで見える「変視症」、見たい部分が不鮮明に見える「コントラストの低下」などが起こります。

糖尿病黄斑浮腫の治療の種類

 糖尿病黄斑浮腫の治療には、薬物による治療と外科的な治療があります。

薬物による治療
・ステロイド薬
糖尿病黄斑浮腫は炎症性の要素があることが明らかとなっています。炎症を抑える作用のあるステロイド薬を、眼球の脇(テノン嚢下)や眼内(硝子体腔)に注射します。
・VEGF阻害薬
糖尿病黄斑浮腫は、VEGFにより網膜内の毛細血管から血液成分が漏れ出すことで起こります。このVEGFの働きを抑える薬剤(VEGF阻害薬)を眼内(硝子体腔)に注射します。

外科的な治療
・レーザー光凝固術
毛細血管瘤から血液成分が漏れ出ている部位にレーザー光を当てて焼き固めることで、出血や血液成分の漏出を防ぎます。
・硝子体手術
硝子体を切除して眼内のVEGFを減らし、黄斑浮腫を改善させます。

 実際にはこれらの治療を組み合わせて行っていきます。複数回の治療が必要となることが一般的です。
 当院でもそれぞれの方の病態に合わせて治療法を選択し、行っております。気になることがありましたら、お気軽にお尋ねください。


⇒メディカルEYEバックナンバーはこちら

人工透析室の特色 -オンラインHDF療法(大量液置換HDF)に期待する効果とは?-
2015年12月01日発行
臨床工学課 

 従来の血液透析(HD)では、小さな分子の尿毒素を除去することは出来ても、大きな分子である蛋白結合型の尿毒素(中分子以上)は十分に取り除くことが出来ません。
一方、積極的な中・大分子の尿毒素を十分に取り除く血液浄化療法としてオンラインHDF療法(大量液置換HDF)があります。

オンラインHDF療法に期待する効果とは?

・透析アミロイド症の原因となるような物質の除去に優れており
発症や進展の抑制効果が期待されます。
・脚むずむず症候群やイライラ感、皮膚掻痒症などの改善効果が期待されます。
・貧血の改善:造血ホルモンであるエリスロポエチンを阻害する物質を
除去できることからです。
・栄養状態の改善:不要な老廃物を十分に取り除くことで、元気になり食欲が出てきます。
・透析中の血圧が安定:透析中の低血圧が少なくなる傾向にあります。
などが挙げられます。

透析液の清浄化

 オンラインHDF療法をはじめるには、非常に高度に清浄化された透析液が要求されます。
そこで、2014年2月に透析用水・透析液供給ラインを含めたシステムの更新を行いました。現在、厳重な透析液管理を行い、透析液の清浄化を推進しております。

透析による疲労感が減少します

 これからも、人工透析室では症状に合わせたオンラインHDF療法を提供し、合併症予防とQOL向上に貢献してまいります。


⇒メディカルEYEバックナンバーはこちら