Cross Talk
クロストーク
司会
自己紹介をお願いします。まずは、お名前と所属、診療科、経験年数などをお話しください。
金村
今年で4年目の金村です。昨年の3月までは2階第2病棟の脳神経外科病棟で勤務していました。その後は2階第1病棟の脳神経外科と消化器内科病棟で勤務となりました。集中治療に興味があって、異動希望を出し、4月にHCUに配属になりました。
竹場
僕は看護師4年目で当院に来て6年目なのでトータル10年になります。最初は2階第2病棟に配属されましたが、2,3年前位からHCUで勤務しています。今年の1月から副主任になりました。HCUにやっとまたメンズ(金村)が戻ってきてくれたので毎日楽しくしごいています。僕の日々のストレス発散であるので。決してパワハラではないです(笑)
松尾
僕は今年で3年目になり、3階第2病棟の整形外科で勤務しています。今年からプリセプターをしていて、凄く良い環境で学ばせてもらっているなと実感しながら働いています。
司会
新卒で入られたのですか?
松尾
新卒で福岡から来ました。
金村
インターンシップのとき、僕と竹場さんで対応したよね。
松尾
そのとき、メンズナースの皆さんがとても良くしてくれて、その一員として次の1年生が入ってきたときに働きやすい環境を作ってあげたいなと思って、ここに決めました。
院長
何を良くしてくれたの?
松尾
プライベートでは金村さんがドライブに連れていってくれたり、飲みに行ったりご飯に連れていってもらったり。渡部さんには人生相談にも乗ってもらいました。竹場さんには、HCUで固まっていたときに緊張をほぐしてしてもらったり。
竹場
良かったよ、僕のエピソードが無いかと思ったよ!ドライブに飲みに、人生相談って2人にはあって・・・、「俺ないじゃん!?」って思ってたよ。 緊張をほぐしてくれたって、良かったー(笑)
松尾
凄いガチガチだったとき、「何か緊張してるねー」って、その一言が結構助かりました。
渡部
僕は、看護師として9年目で、手術室で働いています。9年目なんですけど、この中では一番年上で今年34歳なんです。高校卒業した後、違う仕事をして看護学校入って今に至ります。僕は転職でこの病院に来たのですが、前の病院では病棟で4年間働いていました。ほぼ慢性期に近い病棟だったので、急性期を学びたいと思い転職しました。面接のときに希望を伝えたのですが、入ってみたら手術室配属でした。希望とは違いましたが、結果的には自分には合っていて良かったなと思っています。病棟での看護とは違った看護や、先生との関りが多いことや、機械類を取り扱うことが多いので手術室は楽しいです。
司会
どういう看護師を目指したくて看護師になり、実際看護師となった今、目標に向かってどう進んでいますか?
金村
僕は元々いろんなメディアの影響もあり、看護師への憧れを強くもっていました。母も姉も看護師をしている影響もありますが、看護師自体の格好良さっていうので目指したっていうところもあります。
やっぱり患者さんに一番近い存在でありたいし、例えば急変があったときでも常に迅速に対応でき、何でも任せてもらえる竹場さんのような看護師になりたいです。
竹場
そういうことを僕に直接言うんですよ、直接・・・(苦笑)
金村
竹場さんってHCUで何でも相談を受けてて、やっぱ格好いいなって思うんですよね。ですので、ここ(竹場さん)を目指そうと思います!
司会
竹場さんは?
竹場
看護師になったきっかけにもなるんですけど、僕が小学校3年生のときに父親が病気で亡くなりました。闘病中、一人の看護師さんが座って同じ目線で食事介助をしてくれて、とても患者さんのことを思ってくれているんだなと感じ、「本当に救われた」と看病していた母親が言っていました。僕も父親みたいに大変な想いをしている方々に何か手助け出来たらなと思って看護師になったんですけど、「どういう看護師になりたいか」って言ったら、困っている人の同じ目線に立ちたいというのがずっと変わらない想いです。何かスキルが上達したとか、得意分野が出来たとしてもそこだけは揺らぎたくないなと思っています。
松尾
僕は、妹が5歳くらいのときに脳出血を起こして、それが看護師になりたいと思ったきっかけだったんです。実際に当院で働き始めて、患者さんがその人らしく病院生活や退院後の生活を送れるようにお手伝いすることが目標です。そのためには知識や技術などが必要になるので、勉強したり、資格や研究などをしています。まだまだ道の途中ですけど、10年後、20年後、そこに到達出来ればいいなと思います。
渡部
僕は違う仕事をしていて、そこで看護師とか医療関係の人と関わることが多くて「いいな」って思いました。それから医療ドラマを観て「看護師格好いいな」と思って看護師になったんですけど、実際はあんな風に動けるわけでもなく・・・。
ドラマのように救急の現場でとか、急性期で患者さんの命を守るということをイメージしていたのですが、実際には患者さんの目線に立ってやるっていうのが看護師の仕事だって気付いたんです。
もちろん患者さんの目線に立つのが前提として、手術室では患者さんが安全に手術を終える必要があります。緊急手術のとき、みんなで一丸となって緊急手術の準備を行い、患者さんの痛みを早く無くすために素早く麻酔を導入する、麻酔を導入したら早く手術を開始する、チームとして一斉に動くっていうのは、病院のスタッフとしてやりがいを感じますし、自分に合っているのかなと思います。
司会
看護学校や病院で女性の輪の中に少人数でいたかと思います。
女性が多数を占める世界の中で、男性看護師ならではの仕事もあると思いますが、いかがですか。
金村
脳神経外科病棟で活躍する場面っていったら、全介助の患者さんが多いのでリハビリや検査で車いす介助といった力仕事を任されることは多かったですね。
また、脳神経外科は特に不穏になる患者さんも結構いらっしゃるので、「ちょっと金村君」って感じで女性看護師に呼ばれることが多かったと思います。
でも、看護師の世界で男らしさを出しちゃうと女性は拒絶しますので、自分が意識しているのは女性に馴染むように心掛けることです。
竹場
僕は男性とか女性とか考えたことはないですね。僕はニュートラルですね。
変な意味ではなく、普通な意味ですよ?危ない意味ではなく(苦笑)
普通にニュートラルで男性も女性も関係なく、患者さんに求められるものを提供し続けたいと思います。ただ、人間的に男性は女性には勝てないですね。第五感とか六感が長けていますし、やっぱり凄いなって部分があるので、そこは見習いたいです。自分も男性としての持ち味というのは、力だけではなくて、物腰の柔らかさですとか、そういうのは自分で見つけながらやっていますね。
でも、学生の時は絶望しかなかったですね。女子の中って・・・。それがあったから今はこうやって割り切るというか、そういうものなんだろうなって思っています。
松尾
僕も竹場さんと同じで、男性だからといって看護の質を落としたくないし、そういう目で見られたくないので、女性に負けないように勉強しています。患者さんのところへ行って積極的にお話を聞く機会を持つようにしています。そういうところで男性ならではのハングリー精神があって良かったなって思いますね。
金村
負けん気強いよね、九州男児だしね(笑)
松尾
誰よりも患者さんのところへ行って、お話を聞いていこうっていうのは意識しています。学生時代も女性だからと意識することもなく、聞きたいことは聞いて、距離をとることなく過ごしていたので、現在も病棟で仲良くやっています。
渡部
基本的に看護師としてやることは同じなんです。目指すところは同じなので仕事の上では男性だからとか気にしないようにしています。
生活の場では男性と女性に求められるものは違っていますが、仕事としては意識していないですね。
司会
学校はどのくらいの割合で男性っているんですか?
渡部
40人中10人でした。
金村
最近は多くなっていますね。
竹場
自分は60人くらいのところ5,6人でした。最終的に3,4人しかいなかったですね。
司会
辞めちゃうってことですか?
金村
男は挫折していく人が多いから。
竹場
その環境に合わないとか慣れないとか多いですね。男はデリケートだし、ピュアだし。
金村
日本全体でも男性看護師は7%位ですよね。10%もいないです。
部長
竹場さんと渡部さんはご結婚しているのでしょ?看護師さんと結婚したのですか?
竹場
僕が1年目のときの教育担当、プリセプターとプリセプティで・・・。
今じゃあれですけど、昔のね、あーだ、こーだ、パワのハラのような・・・、それにはまってしまって・・・。
(一同爆笑)
金村
Mだ、M!
竹場
そう、Mなんです!!って、やかましい(笑)
それで色々気付かせてくれた部分があるんですよね。
いつも汚物室に行って、太ももをつねって「泣くな・・・」って気持ちを落ち着かせてから出ていくっていうのを毎回やっていました。そのくらいキツかったですし、辞めたくなりました。
院長
今でもトイレでこうやって(つねって)るの?
竹場
籠り部屋ですもん、トイレの個室が。やけに落ち着くという。
何かあったら「あなたの今の問題は何?」って、もう看護問題ですもん。「この評価何週間後にする?」、「じゃあ2週間後にします」って、「そろそろ2週間経つけど、あの件どうなったの?早くして」って、その関係性はこれから先も崩れない、尊敬しているからね。好きとかじゃなく、尊敬しているから!
(一同爆笑)
渡部
僕は高校の同級生でした。10年くらい付き合って学校を卒業して結婚しました。
金村
一番うらやましいやつだ!!
司会
既婚者が2人いらっしゃるということですけど、お仕事で夜勤とかあると思いますが、どのように家庭と仕事の両立をしているのでしょう?
渡部
うちは奥さんが専業主婦です。なので家庭での役割が分かれていて、僕は緊急手術があると帰りが遅くなったりとか、土日もコールで一日仕事してたりとかあるので、家のことは任せています。
でも、家の中で汚いところは僕が担当なんです。トイレとか水回りとか、そういうのは土日にやっています。
竹場
僕の家では、奥さんは家に入ってというより、普通に看護師として働いておきたいというタイプなので、お互い働いています。
前から僕はご飯とか家事とかやる方だったので、奥さんが疲れていたら家事もしますし、子供の送り迎えもします。さっきも言いましたけど、 こんなにポンコツな1年生だったときを経て、俺と結婚してくれているから、「これから一生かけて恩返ししていかないといけない、俺は尽くしていくしかない」と思っています。
ここはちゃんと載せて欲しいです!!!マーカーで大きく太文字にして欲しいです!!!
(一同爆笑)
司会
みなさんが当院を選ばれた理由を教えてください。
金村
僕はインターンシップが大きいですね。専門学校だったので2年目の夏に当院のインターンシップに来て、そのときの看護師さんの雰囲気の良さ、温かさが一番惹かれたポイントだと思います。
学生は、就職する病院を探すにあたって気にする点が多いと思います。
教育体制や給料、もちろん職場環境とかも気になると思いますが、最初に働く病院で何が大事かと思ったときに「人間関係が一番大事かな」って思いました。他の病院にも行きましたけど、当院は一番明るく、温かく感じました。
松尾
僕は福岡で一人暮らししていましたが、関東圏で就職を希望していました。就職説明会で「君は絶対うちに来た方がいいよ」って言われてそれで気持ちよくなっちゃって(笑)インターンシップに行くと、竹場さんとお話する機会があって、寮が充実していましたし、東京ってちょっと怖かったので、当院に決めました。
渡部
千葉ってちょうどいいもんね。
一同
ちょうどいいです!
松尾
東京に行こうと思えば車や電車ですぐ行けるし、海もあるし。
金村
成田空港や羽田空港も近いから旅行も行きやすいよね。
渡部
僕は転職サイトを通じてここを紹介してもらったんですけど、一応色々見て回りました。家庭もあって、子供もいるので、色々条件がありました。その中でも説明会に行ったときにすれ違っただけでも挨拶してくれたのって当院くらいでしたし、お給料も良かったです。
竹場
僕は前の病院のときは社宅で病院が目の前だったんですよ。道路一本挟んで目の前だったので、常に病院が見えるところで救急車の音が聞こえる環境で、近いから何かあったら呼ばれる、そこをまずは分けたいなと思いました。それを前提にエリアを探して、あとはずっと急性期をやり続けたかったので、それが条件にありました。
実際見学で各部署を回るじゃないですか、そのときのHCUの看護師さんの立ち振る舞いがプロだなと思って、こういうところで働きたいなと思って決めました。
司会
看護師さんだけではなくて、他部署でも男性職員は多いと思いますが、他部署の男性職員とのつながりはどうですか?
竹場
滅茶苦茶ありますよね、先生やリハビリさんもいるし、検査技師さんとか薬剤師さんもいるしCEさんも・・・、他部署の人とは、飲みに行ったりなど交流が結構ありますね。
司会
学生さんたちがここを選びたいと思うような、PRをしてください。
竹場
普通の病院紹介になっちゃいますけど、急性期から回復期まで一貫して院内で看れるところは中々ないので、この病院に入ればやりたい方向性が見つかったとしても色々と経験を積めると思いますね。シフトチェンジもしやすいし、色々後押ししてくれる病院です。
松尾
絶対孤立させないですよね。
竹場
それはあるね。
松尾
入ってきたなって思ったら何かしらアクションしてコミュニケーションとりに行ったりとか、良かったらご飯食べに行ったりとか。僕は新卒で入ってきて、最初の病院がここで良かったと思っています。
竹場
男子はやっぱ入ってくると、繋がりが強いので、他部署でも普通に知り合いになれるし、ロッカーとかで仲良くなれるし、ちょっとした会話でもだいぶメンタルでも楽になれるよね。
司会
新しい男性看護師さんが入ってきたら、Welcomeですか?
金村
めちゃめちゃ!!!
竹場
後ずさりするくらい、Welcome・comeですね!!
司会
ありがとうございました。