Cross Talk
クロストーク
司会
今のコロナ禍でどのようなことを行っているのでしょうか。
山本
保健所依頼の帰国者・接触者外来とPCR検査をやっています。6月からCOVID-19に罹患した患者が入院しています。
石井
COVID-19に罹患した患者の受入れに伴い、感染症病棟を立ち上げました。
司会
玉城さん、伊藤さんのお二人は今回コロナ対策のチームメンバーってことですか?
石井
感染症病棟立ち上げのチームですね。
司会
お2人はどのように選ばれたのですか?
玉城
えっ、何でだろう・・・。わからないですが、呼ばれました(笑)
石井
院内感染防止対策委員で元々感染リンクナース、それとAMATなので。
部長
非常事態でしたので、感染対策について自ら考えられる看護師を選抜しました。
司会
実際なってみてどうですか?
伊藤
私は感染症病棟の立ち上げから呼ばれました。全く感染症病棟をやったことがなかったのですが、石井主任と一緒に病棟をどう立ち上げるか考えました。
司会
玉城さんはいかがでしたか?
玉城
私は感染症病棟で働く側のメンバーとして選ばれました。ゼロから作り上げていかなければいけなかったので、ルール決めやマニュアルの整備をしました。スタート時、患者さんは少なかったのですが、軌道に乗せるまでにやらないといけないことが凄く多くて、みんなで手分けして準備しました。実際に患者さんが来てからは、みんな患者さんに寄り添いたいタイプのメンバーが揃っていたのでケアはこまめに出来たと思います。
司会
感染患者さんがいても院内感染しないようにしっかりと対策していたんですね。
石井
そうですね、防護服を安全に着るために、脱着時は常に看護師2人でチェックしながら行ってもらいました。特に脱ぐときは汚染域で触ることが考えられたので、正しく脱げているか確認してもらいました。医師が防護服を着てPCR検査を行うときもそばで正しく出来ているか、順番はこれでいいかを確認しながらやってもらいました。
司会
院内で情報共有する際はどのように行っていたのですか?
石井
対策本部を立ち上げていましたので本部に情報が集まるようにし、検討した内容を全スタッフにおろすという形を取りました。
山本
今回の感染症病棟は、元々新型インフルエンザに対応するマニュアルが出来ていて、患者の動線も他の患者と会わないように病棟を作るよう設計されています。COVID-19用の感染症病棟もそういうマニュアルを元に実行しました。改善しながらやったので全くゼロから動いたわけではないです。
石井
新型インフルエンザでは、CCMCは協力医療機関になっているのでインフルエンザ検査をドライブスルー方式でシミュレーションを行いました。何病院か見学で来ていただいて、千葉市の保健所と協力して数年前に行いました。
山本
今回もPCR採取にドライブスルー方式を採用し、患者さんに車で来てもらって行っています。
伊藤
対策本部に朝8時に集まって、毎日色々な情報を病棟看護師と共有していました。毎日対策を練って即患者さんに実行することで、日々対策内容が刷新されていました。ですので、一週間前の情報と今の情報が全然違うということはよくありました。山本先生と石井主任が根拠をもって対策をしていて、こういうことをやっていれば院内感染は防げるなと思っています。先生も白衣を脱ぐ場所が決まっていて、紙を持って感染症病棟から出ないとか、ペンを持って入らないとか、一つ一つの行動を見て学んで、マニュアルに追加していました。
石井
マニュアルは現場で実践しながら修正しました。実際にスタッフが動けないといけないので、そこは実践しながら修正の繰り返しでしたね。
玉城
働いていて思ったのは病院が患者さんもそうですけど、スタッフをきちんと守ろうとしてくれているとすごく感じました。防護具やN95マスクもなくならないように準備してくれて、消毒液もきちんと置いてくれて、実際観る私たちが困らないように環境を整えてくれていたので安心して患者さんを観ることが出来ました。
伊藤
「備品がなくなるなら感染患者を受けない」ということを、院長はじめ、みんなで言ってくれていたので安心でした。あとすごい数の援助が届いてましたよね。
石井
たくさん頂きましたね。でも普通に介助が必要な患者さんが入院したらもって一カ月という試算を出して、院長や看護部長が行政に「備品が入ってこなければ当院は受けられない」って言ってくれて、それでかなり頂いたので備品が足りなくならない状況で出来ました。
山本
あとは新型インフルエンザ用の備蓄があったよね。
石井
普段からパンデミック用に備蓄していたので、それが大事だなと。劣化していた物もありましたけど、それでもなんとか持ちこたえています。
伊藤
院内の協力体制が凄くて、これがないってなれば、事務方が探して持ってきてくれたりとか、カーテンもアイデア出して作ってくれたりとか。
石井
あれはすごいね、クリップで上の紙を止めて、使い捨てができる。
伊藤
ゾーニングをしないといけなくて、そのパーテーションを作ってもらいました。
玉城
患者さんの動線を考えながらレッドゾーン、グリーンゾーンみたいなものを仕切る動線とかも突っ張り棒で作ってくれました。院内全職員が協力した感じですね。
伊藤
そういうところありますよね。
一つの目標に向かって頑張るみたいなところは当院は温かいなと。
司会
新卒からみなさんCCMCですか?CCMCを選んだ理由を教えてください。
玉城
前の病院を退職しようと思って、候補を3つくらい挙げていました。面接に来たときに病院の雰囲気が良かったというのと、当時の看護部長さんがすごく明るい人で、「うちの病院のいいところはアットホームで、みんな和気あいあいとやっているよ」って言ってくれました。口だけではなくて実際に雰囲気が良くて、「あっ、わかるな!」って感じて、ここに決めました。
司会
実際働いてみてどうですか?
玉城
良いと思います。看護部だけではなくて、色々な部署と協力ができます。患者さんのためにみんなで動こうとする病院だなって思うので、そこが働いていて良いなと思います。
伊藤
私は、千葉に引っ越してきた際に、土地勘も全くなくて、千葉市で急性期病院を探して、いくつか受けた中で最後に受けたのがCCMCでした。今までの働いていた病院では挨拶を全然しませんでしたし、この人誰だろうという感じでしたが、CCMCはみんな挨拶してくれました。前部長さんが通ればみんなが挨拶する関係で「〇〇さん大丈夫?」みたいな話をしていて、部長から一人の人として扱われたことがなかったので凄いなと思いました。あと看護師だけではなくて、色々な人たちと前部長が話していたので、病棟を回ったときの雰囲気がすごく良かったです。
司会
石井さんは?
石井
私は新卒からですね、1度辞めましたけど。入職した頃は150床とかの小さい病院でした。家から近く通いやすいという理由で選びました。新卒で4年間働きましたが、アットホームでした。1度退職して、戻ってきたときは病院が大きくなっていました。自分のスキルが活かせる部署に配置してもらいましたが、子育てと仕事が両立できる環境だったので助かりました。無事に子供たちは独立しております。
司会
先生からご覧になって看護師さんたちはどうですか?
山本
まあ言いたいことは言うし・・・。
(一同爆笑)
山本
遠慮はしないですね、聞きたいことは聞いてくるからいいんじゃないですか?聞いてくれた方がこっちもうれしいし。
司会
一言メッセージを学生さんや中途の方にお願いします。
玉城
CCMCはとにかく明るい人が多くて先生方がいい意味でフレンドリーです。分からないことは先生に確認して解決できるので、来てもらったら成長できると思います。だから是非!
伊藤
私は急性期病院で働きたかったのですが、自分の知識を上げるうえで良い環境だと思います。私も今小さい子を育てていますが、育てる環境もあるし、みんな協力もしてくれます。院内に保育所もあります。私は別のところに預けながら短期で利用していますが、そうやって預けながらも働ける職場なので将来的なことを考えても良いと思います。
石井
伊藤さんが今言っていたように子育てしながら働くにはのどかですし、環境もよいと思います。
司会
本日はありがとうございました。