Kobayashi・Atsuta
小林淑子・熱田亜津江 看護補助者 主任補助者
患者さんと一番近いところで働いているので、不安に感じている患者さんの立場に立って接することを何よりも大切にしています。
熱田「私は人のお世話をするのが好きで、看護師になりたいと思っていた時期もあったのですが、家庭の事情であきらめて…。看護補助者は資格がなくても患者さんのお世話が出来るので、やってみようと思いました。」
小林「私の場合は、母親が療養型病院で介護福祉士をしていて、妹も看護補助者として働いていました。家から近くて長く勤められる仕事を探しているときに、妹から千葉中央メディカルセンターの看護補助者を勧められて、「私でも出来るのかな?」と思って応募しました。」
小林「私は主に整形外科の病棟を担当していますが、トイレ介助や移動介助など、怪我や術後で動けない患者さんのお手伝いが多いです。手術前の不安や術後の痛みで精神的に参ってしまう患者さんも多いので、お話し相手になって安心してもらうことも大切な仕事だと思っています。」
熱田「私がいる回復期リハビリテーション病棟は、手術や急病から少し状態が落ち着いて、リハビリを中心に治療を続けている患者さんが入院しています。まだ自力では身の回りのことができない患者さんも多いので、排泄介助ですとか、着替えの介助ですとか、身の回りのお手伝いをしています。」
小林「私は、以前にこの病院に入院して腰の手術を受けました。そのとき、”やっぱりナースコールって呼びづらいんだな”とか、”看護師さんが来たときに体の向きを変えてもらおう”みたいな、患者さんってこういう気持ちなんだなって思いました。ですから、自分で思うように動けない患者さんには、こちらから「お水は大丈夫ですか?」とか「これ取りましょうか?」とか声掛けをするようにしています。そうすると、「頼んでもいいの?」、「買い物とかもいいの?」と言ってきてくれます。患者さんは、看護師さんは忙しいからと言って何でも遠慮してしまうことが多いです。」
熱田「患者さんは人とお話する機会があまりないので、やっぱり話を聞いてもらいたいと思います。だから、患者さんの元に行くときは、世間話でもいいのですが、なるべく会話をするように心掛けています。それに、接し方も大切です。リハビリ病棟には、まだ介助や見守りが必要なのに、もう十分回復していると思って自分で行動してしまう患者さんがときどきいます。気付いて声をかけるのですが、ちょっとした言葉の使い方で患者さんが怒ったりすることがあります。そんなときは、病状だけじゃなくて、患者さんの立場に立って接しなければって思います。重度の脳障害でうまく意思疎通の取れない患者さんと接するときも同じだと思います。」
小林「私は、小学校6年生の子供がサッカーをやっているので、その応援に行ったり、練習を見に行ったりとか。休みの日になるべく子供と過ごすことでリフレッシュしています。男の子なので、いずれは離れていっちゃうと思いますけどね。
あとは、寝られるときには絶対に寝るようにしています。(笑)」
熱田「私は今の仕事が本当に楽しくて、やりがいを感じているので、あまりストレスを感じていないみたいです。でも、休みの日は、子供とおしゃべりをしたり、買い物に行ったり、家族みんなで旅行にいったり…。きっと、それがリフレッシュになっているでしょうね。でも、本当にこの仕事が好きなので、そんなに大変なことだとは思っていません。」
小林「患者さんのケアに入るときなどは、お尻にかぶれがないかとか、患者さんの体の状態をよく見るようにしています。もし、赤みがあったり、何か気付いたことがあったら、すぐに担当の看護師さんに報告するようにしています。」
熱田「やっぱり看護師さんとのコミュニケーションがとても大切だと思っています。私たち補助者は患者さんと一番近いところで働いているので、患者さんの声をよく聞いて看護師さんに伝えられるように心掛けています。この間も、患者さんが食事しているときに「私、甘いものが嫌いなの」と言っていたので、看護師さんに伝えて食事の内容をちょっと変えてもらったり、そういう協力体制をとっています。」
小林「先生と話すことはあまりないですけど、やっぱり看護師さんとのコミュニケーションはとても重要だと思います。」
小林「私は、動けなかった患者さんがすごく元気になって退院されるときに、「あの時はありがとう」とか言ってくれるときが一番うれしいです。お礼のお手紙頂いたりしたときは本当にうれしいです。」
熱田「リハビリ病棟は一カ月以上入院して退院する患者さんが多いので、やっと良くなって笑顔で退院されていくのを見ると、やっていて良かったなといつも思います。」
小林「面談したりして、スタッフ一人一人の悩みごとだったりとか、困っていることなどを把握するようにしています。結構みなさん相談してくれたり、よく声を掛けてくれるので、こちらも「何かあったら言ってくださいね」っていつも言っています。心配事があったら早めに言ってもらって、早く解決出来るように心掛けています。辞めてしまったりする前に相談に乗れるようにしています。」
熱田「回復期リハビリ病棟では、補助者の仕事も患者さんのリハビリの一部になります。ですから、みんながスキルアップできるように、面談して、それぞれの補助者さんにあった目標を立ててもらって、目標に向かって頑張ってもらっています。補助者さんたちが困ったときには、相談してもらって、私も一緒に考えていくようにしています。」
小林「院長先生とか、師長さんを始め皆さん良い方が多いので、すごく働きやすくて、もう19年勤めています。辞めたいと思ったことは一度もないです。入職するときは、介護の仕事をずっとがんばれるか不安な気持ちもありましたが、本当に働きやすくて、周りのみんなも結構長く働いていて、20年勤めている補助者もいますし、楽しくやっています。すごくいい病院だと思います。」
熱田「私も補助者として働くのは千葉中央メディカルセンターが初めてでした。何も分からず病院に入って、最初は全然自信がなかったですけど、看護師さんたち皆がとても親切に教えてくれて…。今でも、新人さんが入ってくると、私のときと同じように接してあげたいと思っています。」
小林「私もこの仕事は全く初めてでした。先輩に一から全部教えて頂いて、おかげでここまでやってこられました。入職してすぐに、グループの老健施設でヘルパーの資格を取って、去年は介護福祉士の資格まで取らせてもらいました。ここまで出来るとは思わなかったですけど、今は、この仕事は私に合っているなって思うようになってきました。患者さんにもたまに言われたりすると、「私って、やっぱりこの仕事が向いているんだな~」って…。」
お二人とも、本当にやりがいを持って、楽しく仕事をされている様子が伝わってくるお話しでした。これからも患者さんのために頑張ってください。
本日はどうもありがとうございました。